猫のしっぽは変幻自在
人間の体は、尾は退化して尾てい骨だけが残っていますが、猫のしっぽはバランスをとったり感情を表現するための、大切な器官です。
内部には「尾椎(びつい)」という短い骨が連続して連なっていて、12個の筋肉がついているので、まっすぐ伸ばしたり丸めたり、左右に動かすなど様々な動きを出すことが可能になっています。
もちろん神経も通っていますので、強く握ったり引っ張ったりすると脊髄の神経まで傷つけてしまうこともあるので注意しましょう。
しっぽの役割
①バランスを取る
しっぽの長い動物ほど高いところへ上る性質があり、猫も例外ではありません。高いところへ登ったりジャンプしたりする際にしっぽでバランスをとることができます。
※しっぽの短い種類の猫は、後ろ足の筋肉が発達し主に筋肉でバランスをとることができるようになります。
②感情表現
・気分が落ち着いているとき
体に沿わせて丸めているか、適当に伸ばしている。
・甘えたりおねだりしたいとき
しっぽをピンと立てる。肛門が丸見えになるが、これは赤ちゃんの時、排せつ後に母猫に肛門をなめてきれいにしてもらっていた名残と言われ、甘えたり何かをねだって要求を満たしたい時、しっぽを立てて肛門をあらわにしています。
・遊ぶとき
しっぽが、逆Uの字の形になります。
仲間以外のネコとの間では威嚇を表しますが、子猫や仲間同士の間では「追いかけっこして遊ぼう」という意味になります。
この逆Uの字のしっぽを飼い主に見せてきたら、遊びたい印なので遊んであげましょう。
・イライラしたり怒っているとき
しっぽが左右にパタパタ揺れ始めると、イライラや機嫌が悪くなってきた証拠。これは、嬉しい時にしっぽを振る犬とは全く逆なので、犬を飼ったことのある人は間違えないように気を付けましょう。
また、狙った獲物がなかなか捕れない、など何か葛藤状態にある時、思い通りにいかないときにしっぽを左右に振ります。
・けんかのとき
しっぽの毛が逆立って、普段の2倍くらいの太さに見えます。驚いた時や威嚇するときも毛が逆立ち、しっぽが逆U字型に曲げられ、弓なりにした体のケガサガだつときもあり舞うs。
③マーキング(におい付け)
しっぽの付け根に多くの皮脂腺があり、そこから出るにおいをこすりい付けることで、自分の縄張りであることをアピールします。